5月のおたより時候の挨拶完全ガイド!上旬・中旬・下旬別の文例集
ゴールデンウィークが明け、園庭や校庭の木々が鮮やかな緑に包まれる5月。保育園・幼稚園の園だよりや小中学校の学校だより、PTAだよりを作成する担当者にとって、毎月悩みの種となるのが冒頭を飾る「時候の挨拶」と「書き出し文」の選定です。4月の新年度スタートから1か月が経過し、子どもたちの生活リズムや心境にも大きな変化が訪れるこの時期、どのような言葉を添えれば保護者の心に響くおたよりになるのでしょうか。
本記事では、初夏・新緑・薫風といった代表的な季語の正確な意味と使い分け、5月の上旬・中旬・下旬ごとに最適な時候の挨拶、さらに園だより・学校だより・PTAだよりですぐに使える具体的な文例テンプレートまでを網羅して解説します。デジタル配信が増えた2026年現在の連絡網事情に合わせた、実用的で失敗しない表現のポイントを整理しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:5月上旬・中旬・下旬の時期に応じた正確な季語(立夏・新緑・薫風・初夏など)を使い分けることで、季節感と文章の品格が格段に高まる。
- 要点2:園だより・保護者向けお便りでは、漢語調の堅苦しい挨拶だけでなく、子どもたちの具体的な生活の様子や5月病ケアに寄り添う書き出し文が共感を呼ぶ。
- 要点3:学校だよりやPTAだよりでは行事(運動会・総会)への協力依頼を、園だよりでは寒暖差への健康配慮を結びの言葉に配置するのが鉄則。
【時期別】5月上旬・中旬・下旬の時候の挨拶と季語一覧
5月は二十四節気において「立夏(りっか:5月5日頃)」と「小満(しょうまん:5月21日頃)」を迎える、春から夏への移行期です。カレンダーの進行とともに気候や自然の情景が大きく変化するため、発行時期に合致した季語を選ぶことが基本となります。
| 時期 | 代表的な季語・漢語表現 | 適した使用期間と自然の目安 | 編集部の活用アドバイス |
|---|---|---|---|
| 5月上旬 (1日〜10日頃) | 新緑の候、晩春の候、立夏の候、若葉の候、八十八夜 | 5月5日頃の「立夏」前後。新緑が芽吹き始め、陽射しに温かみが増す頃。 | GW明けの発行では、連休の思い出や登園・登校の再開に触れると自然な導入になります。 |
| 5月中旬 (11日〜20日頃) | 薫風の候、青葉の候、初夏の候、若葉雨、軽暑の候 | 初夏の爽快な風が吹き抜ける頃。木々の緑が一層濃くなり始める時期。 | 「薫風の候」は爽やかな風が吹く5月中旬に最も適した美しい表現です。 |
| 5月下旬 (21日〜31日頃) | 小満の候、向暑の候、暮春の候、麦秋の候、薄暑の候 | 5月21日頃の「小満」以降。日中の気温が上がり、夏の気配が色濃くなる頃。 | 次第に暑くなる気候に合わせ、熱中症予防や水分補給の注意喚起を絡めると実用的です。 |
漢語調の時候の挨拶を使う場合は、末尾に「〜の候」「〜の折」「〜のみぎり」を付けます。例えば「新緑の候、保護者の皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます」といった形が公式文書のスタンダードです。

【意味と時期を徹底解説】「新緑の候」「薫風の候」「立夏」の使い方
5月のお便りで頻出する3大キーワードについて、その正確な語源と使うべきタイミングを整理します。
1. 新緑の候(しんりょくのこう)の時期と意味
木々の芽吹きが美しく、草木の鮮やかな緑が広がる様を表します。使用時期は5月全般(特に上旬〜中旬)が適しています。地域を問わず広く使いやすい万能の表現です。
2. 薫風の候(くんぷうのこう)の使い方と例文
「薫風」とは、若葉の香りを乗せて初夏に吹き抜ける心地よい青嵐(南風)のことです。初夏の爽快感を伝える表現のため、5月中旬〜下旬にかけて使うのがベストです。
【例文】「薫風の候、初夏の心地よい風が吹き抜ける季節となりました。子どもたちは毎日元気いっぱいに園庭を駆け回っています。」
3. 立夏(りっか)の時候の挨拶と例文
立夏は暦の上で夏が始まる日(毎年5月5日〜6日頃)を指します。5月5日以降から5月中旬にかけて使用するのが決まりです。
【例文】「立夏の候、爽やかな初夏の日差しが心地よい季節となりました。保護者の皆様には、日頃より園の教育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。」
【園だより・保育園・幼稚園】保護者の心をつかむ書き出し文例集
保育園や幼稚園の園だよりでは、堅苦しい漢語表現よりも、子どもの具体的な仕草や園生活の様子が目に浮かぶ柔らかい語り口が好まれます。4月の緊張が解け、友達との関わりが増えてくる5月の発達段階に寄り添った文例をシーン別に紹介します。
【5月上旬・GW明け向け】
「爽やかな風に、青葉が美しく輝く季節となりました。楽しかったゴールデンウィークが明け、子どもたちは連休中の思い出を嬉しそうにお話ししてくれています。新しい環境にも少しずつ慣れ、笑顔で登園する姿に逞しさを感じる今日この頃です。」
【5月中旬・外遊びが活発になる頃向け】
「五月晴れの心地よい青空の下、園庭からは子どもたちの元気な歓声が響き渡っています。ダンゴムシ探しに夢中になったり、色とりどりの草花でままごとを楽しんだりと、自然の恵みに触れながら思い思いの遊びを広げています。」
【5月下旬・心身のケアに配慮する頃向け】
「木々の緑も日増しに深まり、日中は汗ばむほどの陽気となってまいりました。新入園・進級から1か月が過ぎ、園生活のリズムが整ってきた一方で、少し疲れが出やすい時期でもあります。園でも休息の時間をしっかり取りながら、一人ひとりの体調変化に細やかに寄り添ってまいります。」

【学校だより・PTAだより】信頼感を高めるテンプレートと書き方のコツ
小学校・中学校・高校の「学校だより」や「PTAだより」では、季節の美しさを端的に伝えるとともに、学校行事(運動会・体育祭・校外学習・PTA総会)や生活目標に向けた意欲を高める構成が求められます。
【学校だより向け テンプレート】
「【見出し:薫風薫る五月、新たな挑戦へ】
薫風の候、保護者の皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。また、日頃より本校の教育活動に温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
新年度のスタートから1か月が経ちました。学校生活のリズムにも慣れ、各教室では落ち着いて学習に取り組む児童・生徒の姿が見られます。今月末には運動会(体育祭)を控えており、仲間と力を合わせて練習に励む熱気あふれる姿に、大きな成長を感じています。」
【PTAだより向け テンプレート】
「【見出し:爽やかな初夏の風に乗せて】
若葉の緑が鮮やかに映える季節となりました。会員の皆様には、平素よりPTA活動に多大なるご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
先日のPTA定期総会におきましては、ご多忙の折多数のご出席をいただき誠にありがとうございました。今年度も子どもたちが安全で充実した学校生活を送れるよう、保護者と学校が手を取り合いながら活動を進めてまいります。」
【実態検証】保護者が「読んでよかった」と感じるおたよりの共通点
2026年現在、連絡帳アプリやPDF配信などデジタル化が進んだことで、保護者がスマートフォンでおたよりを読む機会が主流となりました。SNSや保護者コミュニティでの意見を分析すると、読まれるおたよりには明確な傾向が存在します。
保護者が最も関心を寄せるのは、「我が子が園や学校でどんな表情で過ごしているか」「今どのような成長の過程にあるか」という現場のリアルです。形式的な時候の挨拶だけで終わる文章はスクロールされがちですが、季節の挨拶からシームレスに「園庭のシロツメクサで冠を作ったエピソード」や「連休明けのぐずりに保育士がどう対応しているか」といった具体的な日常へ繋げることで、保護者の安心感と園への信頼度は飛躍的に向上します。
また、5月は「5月病」と呼ばれる環境変化によるメンタルや体調の乱れが生じやすい時期です。文末でお家での休息や睡眠を気遣う一言があるお便りは、育児に奮闘する保護者への大きなメンタルケアとしても機能しています。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
時候の挨拶を作成する際、インターネット上のテンプレートをそのままコピー&ペーストすることで生じる代表的な落とし穴がいくつか存在します。
1. 「立夏」を5月1日や4月下旬に使ってしまう誤用
「立夏」は毎年5月5日頃の節気です。5月1日〜4日頃のGW前半に「立夏の候」と書いてしまうと暦の上で時期尚早となります。5月上旬前半は「新緑の候」「若葉の候」を使うのが確実です。
2. 「五月晴れ(さつきばれ)」の本来の意味と現代の解釈
本来「五月晴れ」は旧暦の5月、すなわち「梅雨の合間の晴天」を指す言葉でした。しかし現代では、新暦5月の澄み渡った爽やかな快晴を指して使われることが一般的となり、国立国語研究所等の見解でも現代用法として定着したと認められています。園だより等で用いるのは全く問題ありませんが、厳密な教養文書では文脈に配慮すると安心です。
3. 気候の地域格差を無視した季語選び
日本列島は南北に長く、5月の気候は北海道・東北と九州・沖縄で大きく異なります。北海道では桜の開花や新芽の時期である一方、沖縄ではすでに梅雨入りを迎えることもあります。全国一律のテンプレートに頼らず、執筆地の実情に合わせた体感温度や自然風景を反映させることが不可欠です。
【プロの結論】おすすめできる表現・避けるべき表現の判断基準
【選ぶべき表現(好感度大)】
- 五感に訴えかける自然描写:「心地よい風」「陽射しの温もり」「新緑の香り」
- 子どもの姿と連動した情景:「汗を光らせて走る姿」「友達と手を繋ぐ笑顔」
- 保護者への共感とねぎらい:「連休明けのお疲れが出ませんように」「ご家庭と連携しながら」
【避けるべき表現(慎重になるべき点)】
- 長すぎる形式的な漢語の羅列(要点が伝わりにくくなる)
- 時期外れの季語(5月下旬に「春爛漫」「若葉の芽吹き」など)
- 過度に保護者の努力を求めるプレッシャーのかかる言動
【文末を締める】5月のおたより「結びの言葉」文例
お便りの最後を締めくくる「結びの言葉」は、時候の挨拶と呼応させつつ、季節の変わり目の健康管理や行事への参加を促すフレーズでまとめます。
【健康・体調管理を気遣う結び】
「朝夕の気温差が大きい季節柄、体調を崩されませんようご家族皆様ご自愛ください。」
「日中は暑い日も増えてまいりました。こまめな水分補給と休息を心がけ、元気に初夏を過ごしてまいりましょう。」
【保護者への支援・連携の結び】
「新生活の疲れが出やすい時期でもあります。ご家庭でお困りのことや気になる様子がございましたら、いつでもお気軽に保育者までご相談ください。」
【行事・協力依頼の結び】
「運動会に向けて子どもたちも一生懸命練習に励んでおります。当日は温かいご声援をよろしくお願い申し上げます。」
【5月 時候の挨拶 おたより】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:5月のおたよりは「新緑の候」と「薫風の候」のどちらを使うべきですか?
A1:時期によって使い分けます。「新緑の候」は5月全般(特に上旬〜中旬)に広く使えます。「薫風の候」は初夏の爽やかな風が吹く5月中旬〜下旬に使うと、より季節感にマッチした表現になります。
Q2:保育園のクラスだよりで堅苦しくない書き出しにするにはどうすれば良いですか?
A2:冒頭に「五月晴れの気持ちの良い青空が広がっています」「園庭のこいのぼりが元気に泳ぐ季節となりました」など、身近な季節の風景を1行入れ、続けて子どもたちが外遊びに夢中になっている具体的なエピソードを繋げると、親しみやすく温かい文章になります。
Q3:5月下旬のおたよりに適した結びの言葉はどのようなものがありますか?
A3:日中の気温上昇に合わせた結びが適しています。「初夏の風とともに日差しも強くなってまいりました。水分補給に留意し、健康に過ごしてまいりましょう」「向暑の折、皆様の健康を心よりお祈り申し上げます」などが定番です。
まとめ:季節の息吹と子どもたちの成長を届けるお便りづくり
5月のおたよりにおける時候の挨拶は、単なる形式的なマナーにとどまらず、新しい生活に懸命に適応しようとする子どもたちと、それを見守る保護者の心を繋ぐ大切な架け橋です。
上旬・中旬・下旬の気候推移(立夏・新緑・薫風)を正しく踏まえつつ、園や学校の日常で見られる生き生きとした情景と言葉を添えることで、読んだ人の心が温まる上質なおたよりが完成します。本記事の文例やポイントを参考に、季節感あふれる素敵なお便りを作成してください。 (出典: 5月 時候の挨拶 おたより(Yahoo!ニュース))